本日、Azure IoT CentralがIoT Plug and Play認定デバイスに対応しましたね。
IoT Plug and Play認定のデバイスを使うと、デバイスをAzure IoT Centralに諸々設定する煩わしい作業(テンプレート作成して機能やインターフェイスを追加するなど)が不要になります。
出典: IoT Plug and Play demo@Microsoft
SeeedのWio TerminalはIoT Plug and Play認定を取得しています。Azure IoT Centralの操作がどんな感じになっているのか確認してみましょう。
IoT Plug and Play認定デバイスとは?
念のためおさらい。IoT Plug and Play認定デバイスとは、Azure Certified Device catalogにリストアップされているデバイスのうち、IoT Plug and Playのバッジが付いているデバイスです。左にあるFilter byのIoT Plug and Playをチェックすると、このバッジが付いているものだけ表示されます。
IoT Plug and Play認定を受けるのにいくつか条件をクリアしなければいけませんが、そのうちの1つに、デバイスの持つ機能を定義したファイル(DTDL model)をGitHubのAzure/iot-plugandplay-models(DMR)に公開する旨があります。このため、IoT Plug and Play認定デバイスを使うクラウドサービスは、このリポジトリからデバイスの機能を知ることができます。
なお、以前はDTDLモデルはPublic Model Repositoryという実装方法非公開の仕組みで管理されていましたが、2020/10/14からGitHubのGitHubのAzure/iot-plugandplay-models(DMR)に変更されました。これも時代の流れでしょうか。GitHubの知識は必須ですね。
出典: IoT Plug and Play demo@Microsoft
IoT Plug and Playの詳細は、こちらをご参照ください。
Wio TerminalのIoT Plug and Play認定
SeeedのWio TerminalのIoT Plug and Play認定は、、、取得済みです!!
大事なことなのでもう一度!
Wio TerminalはIoT Plug and Play認定済み!!!
これ、実はわたしがお仕事で諸々コード書いたり申請出したりしたので思い入れがありますw もちろん、認定にあたり多くの方々にご協力、ご助言いただいてなんとか取得できたわけです。多謝。
DTDLモデルも、ちゃんとGitHubにアップされています。
Wio TerminalをAzure IoT Centralにつなぐ
Wio Terminalのセットアップ
デバイスカタログにあるGet started guideの「Prepare the Device」を実施して、Wio Terminalをセットアップします。
- Update the firmware of Wi-Fi module
- Install Azure IoT firmware
- Boot Wio Terminal into the configuration mode
- Configure Wi-Fi
- (Configure Azure IoT)
5.の部分は、Azure IoT Centralへの接続なので、Azure IoT Centralをセットアップ後に、set_az_iotcコマンドで設定します。いまは無視で。
Azure IoT Centralのセットアップ
aka.ms/iotcentralにアクセスして、カスタムアプリケーションを追加します。
ここでは、無料プランを選択しました。
デバイステンプレートの追加画面に、Wio Terminalが選べるようになっています!!
が、デバイステンプレートを追加しておくことさえも不要になったので、ここは見るだけで。
Wio TerminalにAzure IoT Central接続情報を設定
Wio TerminalをConfiguration Modeにして(上ボタン3つを推しながらリセット)、TeraTermなどのシリアルターミナルから、set_az_iotcコマンドでIDスコープ、SASキー、デバイスIDを設定します。このとき、IDスコープとSASキーはAzure IoT Centralのデバイス接続に入力されている値を使います。デバイスIDは任意のものを入力すればOKです。
結果
Wio Terminalをリセットすると、Azure IoT Centralに接続して、定期的にテレメトリを送信します。
Azure IoT Centralのデバイスを見てみると、グラフでデータが届いているのがわかります。
Durationコマンドを実行すると、Wio Terminalのブザーが鳴ります。
まとめ
Azure IoT CentralがIoT Plug and Play認定デバイスに対応したことで、超絶簡単にデバイスを追加することができました。
今後、Azure IoT Centralと一緒に使ってもらいたいデバイスは、IoT Plug and Play認定しておかないと採用されないかも。
おまけ
バージョンは3、テンプレートはiotc-pnp-preview@1.0.0でした。