Azure IoT CentralがIoT Plug and Play認定デバイスに対応

本日、Azure IoT CentralがIoT Plug and Play認定デバイスに対応しましたね。
IoT Plug and Play認定のデバイスを使うと、デバイスをAzure IoT Centralに諸々設定する煩わしい作業(テンプレート作成して機能やインターフェイスを追加するなど)が不要になります。

f:id:matsujirushix:20201121113653p:plain 出典: IoT Plug and Play demo@Microsoft

SeeedのWio TerminalはIoT Plug and Play認定を取得しています。Azure IoT Centralの操作がどんな感じになっているのか確認してみましょう。

IoT Plug and Play認定デバイスとは?

念のためおさらい。IoT Plug and Play認定デバイスとは、Azure Certified Device catalogにリストアップされているデバイスのうち、IoT Plug and Playのバッジが付いているデバイスです。左にあるFilter byのIoT Plug and Playをチェックすると、このバッジが付いているものだけ表示されます。

f:id:matsujirushix:20201121133411p:plain

IoT Plug and Play認定を受けるのにいくつか条件をクリアしなければいけませんが、そのうちの1つに、デバイスの持つ機能を定義したファイル(DTDL model)をGitHubのAzure/iot-plugandplay-models(DMR)に公開する旨があります。このため、IoT Plug and Play認定デバイスを使うクラウドサービスは、このリポジトリからデバイスの機能を知ることができます。

f:id:matsujirushix:20201121120232p:plain 出典: IoT Plug and Playの実装方法

なお、以前はDTDLモデルはPublic Model Repositoryという実装方法非公開の仕組みで管理されていましたが、2020/10/14からGitHubGitHubのAzure/iot-plugandplay-models(DMR)に変更されました。これも時代の流れでしょうか。GitHubの知識は必須ですね。

f:id:matsujirushix:20201121113845p:plain 出典: IoT Plug and Play demo@Microsoft

IoT Plug and Playの詳細は、こちらをご参照ください。

docs.microsoft.com

Wio TerminalのIoT Plug and Play認定

SeeedのWio TerminalのIoT Plug and Play認定は、、、取得済みです!!

f:id:matsujirushix:20201121133501p:plain

大事なことなのでもう一度!
Wio TerminalはIoT Plug and Play認定済み!!!

これ、実はわたしがお仕事で諸々コード書いたり申請出したりしたので思い入れがありますw もちろん、認定にあたり多くの方々にご協力、ご助言いただいてなんとか取得できたわけです。多謝。

DTDLモデルも、ちゃんとGitHubにアップされています。

github.com

Wio TerminalをAzure IoT Centralにつなぐ

Wio Terminalのセットアップ

バイスカタログにあるGet started guideの「Prepare the Device」を実施して、Wio Terminalをセットアップします。

  1. Update the firmware of Wi-Fi module
  2. Install Azure IoT firmware
  3. Boot Wio Terminal into the configuration mode
  4. Configure Wi-Fi
  5. (Configure Azure IoT)

5.の部分は、Azure IoT Centralへの接続なので、Azure IoT Centralをセットアップ後に、set_az_iotcコマンドで設定します。いまは無視で。

Azure IoT Centralのセットアップ

aka.ms/iotcentralにアクセスして、カスタムアプリケーションを追加します。
ここでは、無料プランを選択しました。

f:id:matsujirushix:20201124170930p:plain

バイステンプレートの追加画面に、Wio Terminalが選べるようになっています!!
が、デバイステンプレートを追加しておくことさえも不要になったので、ここは見るだけで。

f:id:matsujirushix:20201124171150p:plain

Wio TerminalにAzure IoT Central接続情報を設定

Wio TerminalをConfiguration Modeにして(上ボタン3つを推しながらリセット)、TeraTermなどのシリアルターミナルから、set_az_iotcコマンドでIDスコープ、SASキー、デバイスIDを設定します。このとき、IDスコープとSASキーはAzure IoT Centralのデバイス接続に入力されている値を使います。デバイスIDは任意のものを入力すればOKです。

f:id:matsujirushix:20201124171535p:plain

結果

Wio Terminalをリセットすると、Azure IoT Centralに接続して、定期的にテレメトリを送信します。
Azure IoT Centralのデバイスを見てみると、グラフでデータが届いているのがわかります。

f:id:matsujirushix:20201124172514p:plain

Durationコマンドを実行すると、Wio Terminalのブザーが鳴ります。

f:id:matsujirushix:20201124172601p:plain

まとめ

Azure IoT CentralがIoT Plug and Play認定デバイスに対応したことで、超絶簡単にデバイスを追加することができました。
今後、Azure IoT Centralと一緒に使ってもらいたいデバイスは、IoT Plug and Play認定しておかないと採用されないかも。

おまけ

バージョンは3、テンプレートはiotc-pnp-preview@1.0.0でした。

f:id:matsujirushix:20201124172726p:plain

参考