Azure IoT Centralのマルチテナント

Azure IoT Centralに、マルチテナントが追加されました。

techcommunity.microsoft.com

"In just minutes, scale your IoT solutions from one customer to many with organizations in IoT Central, the new, easy way to extend your solutions while maintaining flexible access control."

organizations(組織)が追加され、たった数分で、複数の顧客に向けてIoTソリューションを提供できるようです。

どんな変更があったか、Azure IoT Centralで確認してみようと思います。

IoTCアプリケーションにデバイス2つ

確認用のために、IoTCアプリケーション「sandbox」にデバイスを2つ追加しました。

  • wioterminal1
  • wioterminal2

このデバイスソースコードはこちらです。
https://github.com/SeeedJP/wioterminal-aziot-example

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よく見るとOrganizationという項目が追加されていて、sandboxになっています。デフォルトではIoCアプリケーションが設定されるようです。

顧客の組織「Seeed」を追加

それでは、顧客の組織を作ってみましょう。
具体的には、顧客「Seeed」で、顧客のアカウントは「t-matsuoka@seeed.co.jp」を作ってみます。

組織は、AdministrationのOrganizationsページで作ります。

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ツリー構造ですね。sandbox配下にSeeedが出来ました。

顧客のアカウントは、AdministrationのUsersページで作ります。ここは今までと一緒ですね。

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アカウントを登録するときに、Organizationが指定できるようになっていました。

この状態で、Seeed組織から覗いてみましょう。

上がsandboxの管理者、下がSeeed組織の管理者でデバイス一覧を見たところです。
Seeed組織からデバイスは見えません。デバイステンプレートは見えちゃっていますw

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バイスを組織に割り当て

wioterminal2デバイスをSeeed組織に割り当ててみましょう。

バイスのManage deviceにある、Organizationで設定します。

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Seeed側から、wioterminal2デバイスが見えるようになりました。

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まとめ

数分どころか、数秒で複数の組織に対応できる機能でした。