Azure Sphere 19.05がリリース

本日、Azure Sphereの19.05がリリースされました。 リリースノートを確認してみたいと思います。

docs.microsoft.com

OSとSDKがアップデート

OSとSDKの両方がアップデートしています。
OSはOTAで配信されているので、MCUWi-Fiに接続して放置しましょう。
SDKは新しいものをダウンロード、インストールで。

新機能と変更

リアルタイムコアのプレビュー

やっと!やっときました!
ベータサポートという扱いですが、MCU内蔵のCortex-M4にアプリケーションが開発できるようになりました。
アプリケーション名称はreal-time ccapable applications(RTApps)です。覚えておきましょう。
RTApps開発の詳細はこちらです。

ハードウェアプラットフォームの追加

いままでは、ハードウェアプラットフォームはSeeed MT3620開発ボードしかサポートしていませんでしたが、今回のアップデートで増えました。

  • Seeed MT3620 Mini Development Board。シングルバンドWi-Fi。サイズが小さいプロトタイプに最適。
  • AI-Link WF-M620-RSA1 Module。シングルバンドWi-Fi。安い。
  • USI Azure Sphere Combo Module。デュアルバンドWi-FiBluetoothNFCタグによるBluetoothペアリングとデバイスプロビジョニングが可能。
  • Avnet Guardian module。既存の設備をインターネットに繋ぐ用。スターバックスのやつ。
  • Avnet MT3620 Starter Kit。デュアルバンドWi-Fi。MikroE ClickとGroveをサポート。
  • Avnet Wi-Fi Module。デュアルバンドWi-Fi

アプリケーションランタイムバージョン

アプリケーションランタイムバージョン(ARV)が1から2になりました。
最新のSDKでは、 * 1 * 2 * 2+Beta1905 が選べます。

ADCプレビュー

RTAppsでADコンバーターがベータサポートされました。

API変更

RTApps関連が増えたり、ベータだったものがプロダクションになったり。
乱数生成のPOSIX APIが追加れました。

Visual Studioサポート

以下がサポートされます。

Ethernet

Wi-Fiの代わりに、有線Ethernetが使えるようになりました。

ローカルデバイス探索

mDNSとDNS-SDによる、デバイス探索ができるようになりました。

githubサンプルコード

githubにあるAzure Sphereサンプルコードは、19.05 SDK必須となりました。

気になったもの

Cortex-M4のアプリケーションが開発できるようになったこと!
やっときた!って感じです。
これで、またしばらく調査のために時間が吸い取られてしまいそうです。

次は、有線Ethernet。展示会などWi-Fiが繋がらない場でも動かすことができるようになりました。