Azure Sphere 20.07がリリース

Azure Sphereの20.07がリリースされました。

ここ最近は、アップデートに関してブログを書いていませんでしたが、、、気になる機能が追加されたので、久しぶりに書いておきたいと思います。(気になる機能は太字)

docs.microsoft.com

ネットワーク機能

静的IPアドレス、ネットワーク診断APIネットワーク診断コマンドが追加されました。

時々、なぜかネットワーク機能が有効にならないときがあって(Networking_IsNetworkingReady())、azsphere device wifi listコマンドぐらいしか確認する手段が無くて詰んでいたのですが、こういうときに有効と思われるネットワーク診断コマンドazsphere device networkが追加されました。

f:id:matsujirushix:20200802212526p:plain

show-statusshow-diagnosticsが気になります。

show-statusを実行してみると、デバイスが認証済みかどうかと、時刻同期の状態が表示されました。

C:\>azsphere device network show-status
Is device authentication ready: False
Network time sync status      : incomplete


C:\>

Wi-Fiに接続設定して、再度、show-statusを実行してみると、デバイス認証されていることが表示されました。

C:\>azsphere device network show-status
Is device authentication ready: True
Network time sync status      : complete


C:\>

どうやら、アプリケーションをデプロイしなくても、コマンドラインでNetworking_IsNetworkingReady()が確認できるようになった感じです。

それでは、show-diagnosticsを実行してみます。

C:\>azsphere device network show-diagnostics
No errors logged.


C:\>

あ、、、そういう感じなんですね、、、。
ちょっと寂しい。

コンテナー

Azure Sphereアプリをビルドするコンテナーイメージが提供されました。

Visual StudioVisual Studio Codeのテンプレート

Visual StudioVisual Studio Codeに、2つのプロジェクトテンプレートが入りました。

テナント証明書の更新

Azure Sphereテナント証明書は2年間有効です。初期ユーザーの証明書の有効期限が切れますので、更新する方法とタイミングがドキュメントに掲載されました。

本番運用では超重要事項。
あとで読む。

wolfSSL

Azure Sphereアプリケーションでwolf SSL client-side TLS APIを使用できるようになりました。

PCからデバイスへの通信の安定性

WindowsのFTDIドライバーに関連するPCとデバイス間の通信の安定性に関する問題に対して、バグ修正と機能強化が含まれました。

遭遇したこと無いです、、、

パブリックAPI

Azure Sphere Public APIに機能追加されました。
* バイスグループを削除
* 製品を削除する
* テナント証明書の取得
* テナント証明書チェーンを取得する
* 所有証明書の証明を取得する
* テナント証明書の一覧表示

うぉーーーー、これは胸アツ。
バイスグループやプロダクトを削除するAPIが追加になりました。

azsphereコマンドには未だ上記機能は無いので、デバイスグループやプロダクトを削除する唯一の方法ですね。

ADCとPWM

ADCとPWMのAPIが、βからLTSに昇格されました。

リアルタイムアプリケーション開発

RTApp開発がLTSに昇格されました。

これで安心してRTApp使えるようになりました。

ハードウェア定義

既定のハードウェア定義がAzure Sphere SDKに含まれるようになりました。

いままではazure-sphere-samplesに入っていて、自身のプロジェクトでハードウェア定義を使うときはコピーしなければいけませんでしたが、一般的なものがSDKに同封になりました。

うむ、、、切り出して公開していたの、不要になったな、、、。

公開しているプロジェクトも、ハードウェア定義を利用しているものは修正したほうが良さそう。

サンプルアプリケーション

Azure IoT サンプルアプリケーションが更新されました。

起動タイミング

起動が約750ミリ秒短縮されました。

GNU Armパス検出

Visual StudioVisual Studio CodeのAzure Sphere拡張が、GNU Armパスの場所を検出する手順が同じになりました。

製造サンプル

(割愛)

Azure IoT C SDKのサポート

Azure IoT C SDKのlts_02_2020をサポートされるようになりました。

ほぅ。
あとで調べる。

Linuxカーネル

Linuxカーネルのバージョンが5.4に更新されました。