本日、Azure Sphereの19.09がリリースされました。
今回は、リリースノートではなく、Edのブログで内容を確認してみたいと思います。
リファレンスデザインとガイダンスを公開
ガーディアンモジュールのリファレンスデザインと、(Azure Sphere MCUとパソコンを接続するときに使用する)FTDIコンポーネントを分離したボードのガイダンスを公開しました。
ガーディアンモジュールのリファレンスデザイン
ガーディアンモジュールの説明はこちらにあります。>Guardian modules
ガーディアンモジュールのリファレンスデザインは、、、見つからないorz
どこに公開されているんだろう??
FTDIボードのガイダンス
FTDIコンポーネントを分離した(略)は、要するにMT3620ボード(やモジュール)のすべてにFTDIチップを載せるとコスト高になってしまうので、FTDIチップの部分は分離したボードにして、MT3620ボード(やモジュール)の価格を下げましょうというもの。
ちなみに、Azure Sphere MCUとパソコンの接続については、こちらに資料があります。>MCU programming and debugging interface
ガイダンスはこちら。>Azure Sphere Standalone FTDI Interface Board v1.1 Design and Production Files
ざっくり言うと、FTDIが製造しているFT4232H-56Q Mini-Moduleに、結線用の基板を介して、10ピンSWDコネクタ、10ピンDebug UART/Service UARTコネクタ、10ピンRecovery UARTコネクタにし、Tag-ConnectのTC2050ケーブルでMT3620ボードと接続します。
「make hand-soldering easier」とありますが、パーツ購入とかはんだづけに慣れていないと辛いでしょうね...
アップデートの延期
クリティカルな処理中に、Azure Sphere OS、アプリケーションのアップデートが発生して問題が発生しないように、アップデートを延期する機能が追加されました。
PWMとADC
Cortex-A(HighLevelApp)で、PWMとADCが使えるようになりました。
I2CとSPI
I2CとSPIのAPIが、BetaからLTS(long-term supported) APIになりました。
コネクティビティの強化
SSIDが混雑した環境での利用や、SSIDステルスへの接続、デバイス証明書の使用が強化されました。
気になったもの
アップデートの延期(Deferred Update)ですね。
これで、突然のOSアップデートで1分停止するのが回避できます。
あと、ブログには書かれていませんが、今回のリリースで「環境によってネットワークが有効にならない」issueが解決しているので、心当たりある人はOSアップデートを!