Seeed ReButtonを動かしてみる

マイクロソフトが開催している、IoT in Actionというイベントシリーズがあるのですが、

iotinactionevents.com

私たちはパートナー企業やお客様とともにあり、IoTの導入によって企業が驚くほど革新的に変わっていく様子を何度も目撃してきました。IoT in Action イベントシリーズは、マイクロソフトのお客様とパートナーエコシステムを活用して、世界を変える新しいIoTソリューションを構築・展開するためのコラボレーションの機会を提供します。

一部地域で開催されたイベントで、アンケートに答えると、なななんと!マイクロソフトとSeeedが一緒に作った、ReButton(非売品)が配られていたんです!!

そして、昨日東京で開催されたイベントでも、ReButtonの配布がありました。

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何ができるのか?をざっくり(一例?)書くと、

  • ボタンのクリック(5種類)をAzure IoT Centralに通知
  • Azure IoT Centralでクリックしたタイミングを可視化
  • Azure IoT Centralから外部サービスに連携(メール通知とか)

で、単四電池2本で動くWi-Fi接続型のボタンです。

詳細は公式ドキュメントを見ていただくとして、ここでは、ボタンをクリックしたらAzure IoT Centralに表示されるまでのセットアップ方法を書いておきます。

ハードウェア

電池を入れる

裏蓋を外して、単四電池2本を入れてください。
蓋はシリコン製なのでグンニャリします。隙間にツメを突っ込んで引っ張り上げれば簡単に外れると思います。

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電池を入れるとこんな感じになります。

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電池を入れたら、裏蓋は元の状態に戻してください。

ボタン操作を練習する

ReButtonは、最初のクリックの反応が遅いです。これは、ボタンを押したときに回路の電源スイッチがONして動き出そうとしている時間です。
そのため、最初のプッシュはちょっと長めに押し続ける必要があります。「強く押す」ではありません!「長く押す」です

コツとしては、、、LEDが青色に点灯するまで押して、青色になったら離す。ちょっとコツが必要ですw

ボタンの内部プログラムでは、

  1. 押す→LEDが青色に
  2. 離す→LEDは青色のまま
  3. 1秒間放置→シングルクリックと判断
  4. クラウドへ通知しようとしてエラー(LEDが赤色で3回点滅)

とクリックを判定しています。

まだWi-FiやAzure IoT Centralが設定されていないため、エラー(LEDが赤色)になります。

また、3.の1秒間放置のときに押すと、ダブルクリック、トリプルクリックと変化して、LED表示が変わります。

クリック種類 LED色
シングルクリック
ダブルクリック
トリプルクリック

何回か試してみて、クリックのコツを掴みましょうw

10秒長押しすると、LEDが消灯しなくなります。(白色の点滅) そうなったときは、一度電池を抜いて電源を断ってください。

Azure IoT Central

Azure IoT Centralを用意する

Azure IoT Centralにアクセスして、マイクロソフトアカウントでサインインしてください。アカウントを持っていない場合は、作成を選んで、アカウントを作ってください。

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Azure IoT Centralのアプリケーションマネージャーが表示されたら、新しいアプリケーションをクリックしてください。

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アプリケーションの作成に必要な情報を入力します。
Azureサブスクリプションを持っているなら、重量課金制を。持っていないorまずは動くのを見たいだけなら、評価版を選択してください。
アプリケーションテンプレートはカスタムアプリケーションを。
アプリケーション名とURLは任意なので分かりやすいものを入れてください。

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このように表示されれば成功です。

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これを、Azure IoT Centralのアプリケーションと言います。

Azure IoT Centralアプリケーションにテンプレートを追加する

アプリケーションビルダー画面を表示してください。
右側にある下から3つ目のアイコンをクリックすると表示されます。

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バイステンプレートの作成をクリックしてください。

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カスタムをクリックしてください。

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バイステンプレートの名前に分かりやすい文言を入れて、作成をクリックしてください。

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これで、テンプレートが追加され、そこにシミュレートのデバイスが1つ追加された状態になりました。

バイスエクスプローラを見ると、テンプレートとデバイスを確認することができます。

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自動的に作成されたシミュレートのデバイスは、削除しても問題ありません。

バイスを追加する

テンプレートを作成すると、デフォルトでシミュレートのデバイスが1つ追加されますが、これをそのまま物理デバイスに紐づけることはできません。
物理デバイスを追加する必要があります。

バイスエクスプローラのデバイス一覧の上にあるプラスマークをクリックして、実際(英語だとReal)を選択してください。

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バイスを分かりやすい文言に変更して、作成をクリックしてください。

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このように表示されれば成功です。

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イベントにメッセージの項目を追加する

ボタンから送られてくるメッセージを、テンプレートに追加します。
テンプレートに追加ですが、、、実際の操作は、デバイスを選んでから、テンプレートの編集という流れになります。(ちょっと分かりにくい)

バイスエクスプローラでデバイス一覧を表示して、デバイスをクリックしてください。
そして、テンプレートの編集をクリックしてください。

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新しい測定をクリックして、イベントを選択してください。

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Display Nameにメッセージ、フィールド名にmessage、規定の重要度を情報にして、保存をクリック、最後にDoneをクリックしてください。
フィールド名は、必ずmessageと入れてください。

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イベントの欄に、メッセージが追加されていれば成功です。

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接続情報を取得

後でReButtonに設定する、Azure IoT Central(のデバイス)への接続情報を取得します。

バイスエクスプローラでデバイス一覧を表示して、デバイスをクリックしてください。
そして、右上の接続をクリックしてください。

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表示されたデバイス接続情報のうち、

を、後で使うのでメモ帳などにコピーしてください。

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ReButton

ReButtonをAccess Pointモードで起動して、パソコンからReButtonに接続、WebページでWi-FiアクセスポイントとAzure IoT Centralの接続情報を設定します。

ReButtonをAccess Pointモードで起動

ボタンを押し続けてください。10秒以上。 この間、LEDが青色→黄色→水色→白色と変化します。白色になったら、ボタンを離してください。

すると、ボタンがAccess Pointモードで起動して、LEDが白色の点滅になります。

ReButtonのアクセスポイントに接続

AZB-xxxxxxxxという名前のアクセスポイントがReButtonです。
パソコンからこのアクセスポイントに接続してください。

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接続操作すると、接続試行中で時間がかかりますが、接続試行中表示のまま、次の作業に進んでください。

Wi-FiとAzure IoT Centralの接続を設定する

任意のブラウザで、http://192.168.0.1/ にアクセスしてください。

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Wi-Fiをクリックして、SSIDパスフレーズを入力、Saveをクリックしてください。

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Homeをクリック、Azure IoT Centralをクリックしてから、

を入力して、Saveをクリックしてください。

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最後に、Shutdownをクリックしてください。

ボタン通知

ボタンをクリックすると、、、
Azure IoT Centralにメッセージが通知され、Webで確認することができます!

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