Azure IoT Edge v2に最適なシングルボードコンピュータ

Azure IoT Edge v2をシングルボードコンピュータ(SBC)で動かそう!と思い、Raspberry Pi 3のRaspbianで試したところ、さまざまなエラーに見舞われて上手く動きませんでした。

「SBCで安定して動かすことはできないのか?」

いくつかのSBCで、実際にAzure IoT Edge v2を動かしてみたときの、わたし個人の見解です。

Azure IoT Edgeは現時点はプレビューです。
アップデートによって状況は改善されるものと思います。

テスト方法

OSはUbuntu Linux Server 16.04を使いました。Raspberry Pi 3はRaspbian。Windows 10が動くSBCもありますが、IoT EdgeがDockerベースで作れらていることから、Linuxの方が事故りにくいと思い、Linuxにしました。

チュートリアルにある、

をセットアップして、それぞれのモジュール(edgeAgent, edgeHub, tempSensor, asa-container)に異常がないか確認しました。(例:docker logs -f tempSensor)

本当はC#モジュールで試したかったのですが、VSCode拡張でLinuxコンテナーがAmd64しか出力できなかったので止めました。

Raspberry Pi 3

様々なエラーに見舞われましたが、、、Raspbian Lite(2018-03-13-raspbian-stretch-lite.img)にこの手順でセットアップすれば動きました。

セットアップ時にメモリが足りないようで、ときどきリブートしないとエラー地獄になります。セットアップさえ終われば、ちゃんと動いています。

ただ、遅いです。tempSensorだけなら良いですが、ASAと連携するとガクガクな動きになります。

  • IoT Edgeランタイム動く
  • ASA動く
  • セットアップにコツがいる
  • 遅い
  • メモリ不足エラーが不安

UP2

AAEONが出している超パワフルなSBC。パソコンがそのままSBCになった、という感じの代物です。

  • IoT Edgeラインタイム動く
  • ASA動かない(edgeHubからのPOSTでエラー?)
  • 鬼速い

有線LANが2系統あるのが問題なのでは?edgeHubのdocker設定を変更すれば回避できるかも?と思いましたが、深追いしていないです。

LattePanda

DFRobotが出しているLattePanda秋月電子通商さんで販売されているので入手しやすいSBC。 UbuntuのインストールUSBメモリからブートが出来なくて、確認できませんでした。

  • Ubuntuがインストールできずorz
  • 基板が熱くて不安

UP

AAEONが出しているラズパイっぽいSBC。 サイズ、コネクタ配置もラズパイ風。

  • IoT Edgeランタイム動く
  • ASA動く
  • 速い

Minnowboard MAX

これもLattePanda同様に日本で入手しやすいSBCMinnowboard MAXは生産終了(EOL)なので、後継のMinnowboard Turbotを使いたかったのですが、、、手元に無いのでコレで。

  • IoT Edgeランタイム動く
  • ASA動く
  • 遅い

まとめ

速くてメモリ潤沢で不安が無い ... UP
入手しやすい ... Minnowboard MAX(ただしEOL)
自らの技術力を試したい ... Raspberry Pi 3