Azure Sphere 19.09がリリース

本日、Azure Sphereの19.09がリリースされました。

今回は、リリースノートではなく、Edのブログで内容を確認してみたいと思います。

techcommunity.microsoft.com

リファレンスデザインとガイダンスを公開

ガーディアンモジュールのリファレンスデザインと、(Azure Sphere MCUとパソコンを接続するときに使用する)FTDIコンポーネントを分離したボードのガイダンスを公開しました。

ガーディアンモジュールのリファレンスデザイン

ガーディアンモジュールの説明はこちらにあります。>Guardian modules
ガーディアンモジュールのリファレンスデザインは、、、見つからないorz
どこに公開されているんだろう??

FTDIボードのガイダンス

FTDIコンポーネントを分離した(略)は、要するにMT3620ボード(やモジュール)のすべてにFTDIチップを載せるとコスト高になってしまうので、FTDIチップの部分は分離したボードにして、MT3620ボード(やモジュール)の価格を下げましょうというもの。
ちなみに、Azure Sphere MCUとパソコンの接続については、こちらに資料があります。>MCU programming and debugging interface

ガイダンスはこちら。>Azure Sphere Standalone FTDI Interface Board v1.1 Design and Production Files
ざっくり言うと、FTDIが製造しているFT4232H-56Q Mini-Moduleに、結線用の基板を介して、10ピンSWDコネクタ10ピンDebug UART/Service UARTコネクタ10ピンRecovery UARTコネクタにし、Tag-ConnectのTC2050ケーブルでMT3620ボードと接続します。

「make hand-soldering easier」とありますが、パーツ購入とかはんだづけに慣れていないと辛いでしょうね...

アップデートの延期

クリティカルな処理中に、Azure Sphere OS、アプリケーションのアップデートが発生して問題が発生しないように、アップデートを延期する機能が追加されました。

docs.microsoft.com

PWMとADC

Cortex-A(HighLevelApp)で、PWMとADCが使えるようになりました。

docs.microsoft.com

docs.microsoft.com

I2CとSPI

I2CとSPIのAPIが、BetaからLTS(long-term supported) APIになりました。

コネクティビティの強化

SSIDが混雑した環境での利用や、SSIDステルスへの接続、デバイス証明書の使用が強化されました。

気になったもの

アップデートの延期(Deferred Update)ですね。
これで、突然のOSアップデートで1分停止するのが回避できます。

あと、ブログには書かれていませんが、今回のリリースで「環境によってネットワークが有効にならない」issueが解決しているので、心当たりある人はOSアップデートを!