Azure Sphere 19.02がリリース

Azure Sphere 19.02がリリースされました。

azure.microsoft.com

このブログ記事から気になる点のピックアップと、リリースノートを確認したいと思います。

ブログ記事

わたしが気になったところだけ抜粋。

Expect to see additional silicon announcements in the near future,

今はMT3620一択ですが、近いうちに別のチップが発表されることを示唆しています。

organizations will be able to use new peripheral classes (I2C, SPI) from the A7 core.

A7(Cortex-A7)から、I2CとSPIが使えるようになりました。
I2CはSeeed製Grove Shield併用で通信できたので気になりませんが、SPIは出来なかったので、SPI使いたい人には朗報ですね。

adding new platform support for critical networking services (DHCP and SNTP)

プライベートイーサネットDHCPとSNTP追加されました。
プライベートイーサネット、、、ゲートウェイ用途が多いのかなぁ。IIoTとか。

by leveraging our new reference solutions and hardware modules,

リファレンスソリューションとハードウェアモジュールが増えました。
リファレンスソリューションはこれ。AzureIoTとI2C, SPIは気になるので後で見る。
ハードウェアモジュールは、、、具体的に何だろう?ブログからは分かりませんでした。

リリースノート

docs.microsoft.com

新機能と変更

SPI

MT3620のSPIサポートが追加されました。(BetaAPI) (^^)/
APIこちら

I2C

MT3620のI2Cサポートが追加されました。(BetaAPI) (^^)/
APIこちら

DHCPサーバとSNTPサーバ

プライベートイーサネットDHCPサーバとSNTPサーバのサポートが追加されました。
(プライベートイーサネット試している人って、どれくらいいるんだろう??)

アプリケーションサイズとストレージ

フラッシュメモリの1MBを、アプリケーションを展開するイメージパッケージで使えるようになりました。
Flash、RAMに関して、詳しくはこちら
アプリケーションのメモリ使用状況を知ることができるようになりました。こちら。これはかなりうれしい。
また、azsphere device sideload show-quotaコマンドでmutable storageの使用量を表示できるようになりました。

アプリからread-only flash storageが読めるようになったっぽい。18.02でも出来たのかな?

Azure IoTサポート

Azure Sphere OSに入っているAzure IoT SDKを2018/10 LTSバージョンに更新しました。
Azure IoT CentralやAzure IoT Hubに繋ぐことができます。

ぱっと見、Azure IoT Centralは未だ辛そう... 要調査。

OSアップデートのリカバリ

Azure Sphere OSは、デバイス起動に失敗する可能性があるアップデートを検知して、ロールバックします。

CMake

CMakeのプレビューを公開しました。

BLE経由のWi-Fi設定

BLEからWi-Fiを設定するリファレンスソリューションを更新しました。

OSフィード

OSフィードをPreview MT3620から、

  • Retail Azure Sphere OS
  • Retail Evaluation Azure Sphere OS <- 追加

にしました。

くわしくはこちら

将来、Retail Evaluation Azure Sphere OSRetail Azure Sphere OSよりも2週間前にリリースされる予定。(いまは同時リリース)

旧リリースとの互換性

(省略。Previewなんだから、最新の19.02で再構築しましょう。)

既知の問題

詳細はリリースノートを見てください。

  • Visual Studio 2017とVisual Studio 2019 Previewの両方をインストールしているとき
  • azsphere device wifi show-statusdevice error 13.1
  • パスにASCII以外(日本語とか)が含まれているのは未サポート
  • C++コードでビルドエラーは発生しないが未サポート。(C言語のみサポート)