Azure SphereがTP4.2.1から18.11にアップデート

Azure Sphere 18.11がリリースされました。

azure.microsoft.com

リリースノートから、どんな変更点があったのか?確認したいと思います。

18.11リリースノート

リリースノートはこちらです。

docs.microsoft.com

バージョン表記について、以前は4.2.1という連番でしたが、今回から年と月になりました。Windows10風。
今回、2018年11月にリリースしたので、18.11だそうです。

出だしから、驚きの内容がが。

updating the OS to the 18.11 release will involve connecting the device to a PC and manually installing the OS instead of receiving the software over the air (OTA).

18.11へのOSアップデートは、OTAではなくPCから手動でインストールするようです。

お、おぅ、、、って感じw

OTAによるOSアップデート、楽しみにしていたのですが、、、
次回からはOTAでできるようになるようなので、お楽しみに。

Update to the 18.11 release

アップデート手順です。
ここはスルーで。

New features and changes in this release

新機能や変更点です。

Target API set and Beta APIs

Visual Studioで開発するプロジェクトのプロパティに、Target API Setが追加になり、Beta APIの利用可否を設定するようになりました。

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Beta APIとは、どんなAPIなの?については、あらたに説明ページが追加されているので、そちらを見ると分かります。

docs.microsoft.com

Strict prototype checking

デフォルトで、厳密なプロトタイプチェックが有効になりました。-Wstrict-prototypesですかね。
「引数無しの関数は(void)と書いてね」だそうです。

Wi-Fi setup using Bluetooth low-energy (BLE)

スマートフォンからBluetooth LE経由で、Azure SphereWi-Fi設定するサンプルコードが用意されました。
Azure Sphereとは別に、Bluetooth LEの通信ができるデバイスが必要です。そりゃそうですね。
んー、nRF52 Development Kitがいるみたいだし、Azure Sphereに特別な機能が追加されたようには見受けられないので、スルーかな。
ちなみに、こちらに結線図があります。

github.com

Real-time clock

コイン電池でバックアップされたRTCを使えるようになりました。Beta API

Mutable storage

64Kのストレージ(内蔵Flashだよね。たぶん。)が使えるようになりました。Beta API

Private Ethernet

MT3620にプライベートな10Mbpsイーサネットワークが使えるようになりました。
SPIに接続したMicrochipのイーサネットインターフェースをC POSIX APIで使えるようになったと思われる。詳細はcoming soon。

External MCU update

外部に接続したMCUファームウェアをアップデートするサンプルコードが用意されました。

Software update improvements

OTA絡みで、ルート証明書の期限切れに対応したみたい。

Ping command

USB経由の接続で、以前はpingに応答していましたが、応答しないように変更されました。

感想

  • やってみようと思うのは、Mutable storageぐらい。
  • TP4.2.1から18.11とTP(Technical Preview?)が消えたけど、Preview扱い。PreviewとGAの判断がつかないよねこれ。

次は、SDKを確認して、OSアップデートしてみようと思います。