Azure Sphereテナントの作成(準備編)

こちらの記事を、分かりやすく書き直そうとしています。

matsujirushi.hatenablog.jp

予備知識

Azure Sphereテナント

MCUバイス(Azure Sphere対応MCU)のセキュリティ更新やプログラムアップデートなど、いくつかの機能を実現するために、マイクロソフトからAzure Sphereセキュリティサービスが提供されています。
Azure Sphereでは、このAzure Sphereセキュリティサービスの使用が必須です。MCUバイスをインターネットに接続してAzure Sphereセキュリティサービスと紐づけしない限り、MCUバイスにプログラムを入れることさえできません!!
そして、このMCUバイスAzure Sphereセキュリティサービスの管理範囲を、Azure Sphereテナントと言います。
具体的には、MCUバイスを紐づけたり、プログラムアップデートなどを指示するときは、Azure Sphereテナントを指定して操作します。

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Azure Sphereテナントの認証

Azure Sphereテナントのリソースに対する認証は、Azure ADテナントを使用します。
そのため、Azure Sphereテナントは1つのAzure ADテナントと紐づけされなければいけません。
また、Azure Sphereテナントで使える認証のアカウントは、組織アカウント(Work or school account)に制限されています。(個人アカウント(Microsoft account)は使用することができません。)

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Azure ADテナント

Azureのポータルにログインできる状態ですと、必ずAzure ADテナントが存在、使用しています。
自身が保有、利用できるAzure ADテナントは、Azureポータルの画面上部にある手帳マークをクリックすると、一覧表示されます。

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組織アカウントと個人アカウント

組織アカウント個人アカウントは、アカウント名からは判断できません。
Azure ADのユーザー一覧にある”ソース”列や、ログインするときに表示されるアイコンで判断します。

ソース列の"Azure Active Directory"は組織アカウント、"Microsoftアカウント"は個人アカウント
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ネームタグアイコンは組織アカウント、人型アイコンは個人アカウント
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計画

以上から、

  • どのAzure ADテナントを使うのか?
  • どの組織アカウントで認証するのか?

を決めて、用意してから、

  • Azure Sphereテナントを作成

する流れになります。

プライベートで使用しているAzureとか、大企業のAzureとか、状況によってどうするのがベストなのか迷うところですが、、、

プライベート使用であれば、普段選択されているAzure ADテナント組織アカウントを追加するだけで良いと思います。

たとえば、普段、選択されているAzure ADテナントが”xxx.onmicrosoft.com”だったときは、

  • Azure ADテナントは、xxx.onmicrosoft.comを使用する
  • xxx.onmicrosoft.comに、組織アカウント yyy@xxx.onmicrosoft.comを追加する

という感じで。